[メイン] 仮決め : x5 3d6 #1 (3D6) > 9[4,4,1] > 9 #2 (3D6) > 9[4,3,2] > 9 #3 (3D6) > 9[2,2,5] > 9 #4 (3D6) > 7[1,1,5] > 7 #5 (3D6) > 14[6,3,5] > 14

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) :  

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) :  

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) :  

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : …………………。

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : 俺はいつものように、ソフトテニス部の猛練習を終えて
テキトーにスーパーで野菜とか肉とか買って
母さんに料理を作り置きしといて。

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : んで、明日に備えてぐっすりと眠ったんだけど……。

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : ………なんか、あんま眠れた気がしないまま、目が覚めて。

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : 喉が渇いたなって思って、ふらふらと体起こしたんだけど。

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : 「………ん……?」

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : 違和感。
それはまず、鼻に突き刺さるようだった。

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : 「なんだ、この匂い……イグサ……?」

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : 徐々にその違和感は広がっていく。
……真っ暗な中で、俺の目は眼前に広がる場所に、その事実を焼き付けていく。

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : 「………あ……?……な、なんだ、ここ……?」

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : 青色の瞳、そしてボサっとした黒髪の少年は、畳の上で
まさしく日本屋敷と言えるような場所で起き上がり
釈然としないような、そんな表情で辺りを見渡していた。

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : 無表情気味ながらも、どこか焦り、何よりも困惑の色が見えており
何がなんだか……と言った様子で
参ったように、頭をガシガシと掻いていると。

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : 「……ん?」

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : 近くに人影が。

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : 目を細めると─────そこには。

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : 「……あれ?池谷先輩?」

[メイン] 池谷 乃々 : 「……ぅ、ぁ……?」

[メイン] 池谷 乃々 : 声に、ごそり。
寝苦しいような歪んだ顔を向けながら。

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : 「……」

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : 思うことは多かれど、まずは─────。

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : 「……大丈夫っすか、池谷先輩」

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : 池谷の目をじっと見て、ぺこりと。

[メイン] 池谷 乃々 : 「……」

[メイン] 池谷 乃々 : 黒いツインテールを揺らし、ごしごしと瞼を擦る。

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : ゆっくりと手を差し伸べる。

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : 「なんつーか、まず色々誤解をしないでほしいのがありましてですね……」

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : 「ここ、池谷先輩の部屋じゃない……と思うんすよ」
行ったことないから俺も分かんないっすけど。
もし池谷先輩の部屋だったら?そん時は……謝り倒す。

[メイン] 池谷 乃々 : 「なななっ!?……ま、眞己くん……!?
 というかなぜあなたがここに……!?
 まさかまさか、同人誌でやられるようなあんなことやこんなことを……!?」

[メイン] 池谷 乃々 : 「……へっ」

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : 「え……!?ああいやいや!違いますって!」

[メイン] 池谷 乃々 : 大いなる誤解を表すように、両手を体に回すも。

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : てか、同人誌……?なんだろう……。と思いながらも。

[メイン] 池谷 乃々 : 眞己の様子に、訝しげに周囲を見渡せば────。

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : 「まずは落ち着いてください先輩、あのー、ほんと、違うんで
 加えてなんすけど……ここ、俺の部屋でもないっす」

[メイン] 池谷 乃々 : 「……これは……え、私の部屋ではない……ですよ
 眞己くんのでもない……
 ということは……ゆ、誘拐とか何かでしょうか!?」

[メイン] 池谷 乃々 : むむ、と眞己の言葉を吟味して。
先ほど誤解したことを、素直にぺこりと頭を下げて。

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : 騒がしく、いわゆる電波系、と言えるような彼女ではあるけど
……こういった、異常とも言えるような事態の中
顔見知りがいるってだけでも、不安に思う心ってのは、和らぐものなんだな、と思いつつ。

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : 「……誘拐……だったら、俺ら、縛られてたりするのが普通っすよね?」

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : 手をグー、パー、とさせつつ、その様子を池谷にも見せる。

[メイン] 池谷 乃々 : ……ちょっと冗談で誘拐とは言ったけど。
……本当にそうなら、大分ヤバいんじゃ……私のストーカー……?

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : 頭を下げる池谷を見て、いえいえこちらこそ、いきなり声かけてすんません、と付け加えながら。

[メイン] 池谷 乃々 : 「あ、そう……ですね?
 むむー……とはいっても、私は昨日配信を終えたら、そのまま寝ただけなんですけどね」

[メイン] 池谷 乃々 : 歪な状況に、ぞわりぞくりと背筋が震えながら。

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : 俺も、普通に家に帰って、普通に家で寝てただけっすねーと応えながら。

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : 「ただまぁ……俺も、あんま……良い予感、みたいなのはしないんで……
 ここでじっとするよりも、まずは助けを……」

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : ポケットに手を突っ込むも。

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : 「……まぁじで?」

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : ポケットの内側の部分をびろん、とさせる。

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : 「……スマホ、没収されてるのかよ……」

[メイン] 池谷 乃々 : 「……え……!?
 もしかして……私のも!?」

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : 少し眉をへし曲げながら、はぁぁ、これ割とやべーな……?と呟きつつ。

[メイン] 池谷 乃々 : わたわたと全身をまさぐるも、何も出てくることはない。

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : ……なんか、こんなこと、前にもあったな……。

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : 「……先輩、えーーっと、俺」

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : 「こういうの、前にも起こったことがありまして……」

[メイン] 池谷 乃々 : 「そ、そんなぁ……!?
 助けも配信も取れないじゃないですか……!?」
慌てた状態のまま、眞己へと視線を送る。

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : 「ええ、そうっす、助けを呼ぶのは現状不可能に近いんで……
 ……ここは、なんとか二人で脱出の方法を探るっきゃないっす」

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : 「任せてください、俺、そん時も華麗に脱出してみせたんで」

[メイン] 池谷 乃々 : ……それに、いつも落ち着くためにだっこしてるぴーちゃんがいない……
うぅう……不安だ。……不安だけども……

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : 池谷を安心させるように、微笑を見せながら。

[メイン] 池谷 乃々 : 「…………」
ぽかん、と口を開き。

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : 「今回も大丈夫っすよ、多分」

[メイン] 池谷 乃々 : 「……す、すごい……ですね。
 普段から落ち着いてるとは思いましたけど、今みたいな状況でも……」

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : ……つっても、亜双義先輩がいないのは、ちょっとキツいのはあるかもなぁ。
なんて思いながら。

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : 「へへ、まぁそうっすね、怖いのはまぁあるっすけど
 それはそうと……やっぱ俺、男子なんで」

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : 「ほんのちょびっと、ワクワクしたりはするっすね」

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : へへへ、と悪戯っぽく笑いながら。

[メイン] 池谷 乃々 : ……不安だけど。
……彼のような、冷静沈着な人がいれば。……もしかすれば、この窮地を抜け出せるかもしれない。

[メイン] 池谷 乃々 : 「……ふふっ、そうですか」

[メイン] 池谷 乃々 : その笑いに、釣られて笑い。

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : つっても、家に帰りてぇってのはあるから。
この脱出ゲームは、すぐに攻略しねぇと、って感じだな。

[メイン] 池谷 乃々 : 伸ばされていた手を、きゅっと両手でつかむ。

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : その温もりに、こくりと頷き。

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : 「そんじゃ……行きますか」

[メイン] 池谷 乃々 : 「それじゃあ……脱出ゲーム、池谷桂木ペア……
 ゲリラ配信、開始ですねっ!」

[メイン] 池谷 乃々 : 大きな”男子”の手の感覚を、実感しながら。

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : ぷっ、なんすかそれ。と少し笑いつつ。

[メイン] 池谷 乃々 : ななぁっ!?私は本気です!と、頬を膨らませていれば。

[メイン] GM : その時、ひっく、とどこかで声がした。押し殺してすすり泣くような声。

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : 「………!」

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : その声に、眉がピクりと動き。

[メイン] 池谷 乃々 : 「……!」

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : 池谷の方を見て、しーっ、と人差し指を口元に立てつつ。

[メイン] 池谷 乃々 : びくり、と背筋が跳ねるが。

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : 「……日本屋敷に、女の人の泣き声」

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : 「……こりゃあ、雰囲気あるってどころじゃないっすね」

[メイン] 池谷 乃々 : 眞己に、こくりと頷く。

[メイン] 池谷 乃々 : 「……ゲームじゃ、不用意に近づけば襲われる所かもしれませんね」

[メイン] 池谷 乃々 : けれど。

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : 「かもっすね、厄の匂いがプンプンっす
 ……まぁでも─────」

[メイン] 池谷 乃々 : 乃々の足は、ゆっくりと、そちらの方へと近づいていく。
恐る恐るながらも、一歩一歩。

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : その様子を見て、ま、そうなるっすよね。と言いながら
なるべく先導は自分が向かうようにしながら
声の主の方へと近づいて行く。

[メイン] GM : あなたが足を向ければ和室のすみに不自然に盛り上がった布団が見える。
ひっく、ひっくとしゃくりあげる声が続いている。
<目星>と<聞き耳>を振れますね

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : CCB<=95 判定【目星】 (1D100<=95) > 70 > 成功

[メイン] 池谷 乃々 : CCB<=80 聞き耳 (1D100<=80) > 58 > 成功

[メイン] GM : 眞己が盛り上がった布団をよく見れば、かすかに震えていることが分かる。

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : その様子を見て、少し目を細めながら。

[メイン] GM : すすり泣く声は布団の中から聞こえてきている。乃々にはその声は若い女のものに聞こえる。

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : 「……すんませーーん」

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : 声を掛けることにした。
自分達以外にも、この場所に来させられた者がいるのかもしれない。

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : となれば、人手は増やした方がいい。

[メイン] 池谷 乃々 : 女の人……?助けを求めてるのかな……。

[メイン] 池谷 乃々 : 何か困った事があるのかも……
……例えばこの布団が10トン級もあるとか。

[メイン] 池谷 乃々 : 彼女は大真面目な思いを抱えながら、眞己の声と共に。
布団の方を、ぺらりとめくってみる。

[メイン] GM : 眞己が声をかけ、乃々が布団に手を伸ばすと、ぴたりとすすり泣く声が止まる。

[メイン] 少女 : 怯えたように顔を出したのは、高校生くらいの少女だった。

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : 「っと……」
これまた勘違いされたら面倒くさそうだ、と思いながら。

[メイン] 池谷 乃々 : 「ひゃうっ!?
 ……あ、すみません……こんにちは?」

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : 「どうも、えーーーっと……俺達、気づいたらこの場所にいた者なんすけど」

[メイン] 池谷 乃々 : ひょこりと見せた顔に、ツインテールが跳ねつつも。
普通の女子高校生だったので、ツインテールは収まった。

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : ああ、そうっすね。こんにちは……いや、こんばんはかな……?と付け加えながら。

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : んで、見たところ……高校生っすかね、身長的に。
顔見知りじゃないけど、でも先輩だ。

[メイン] 少女 : 少女はあなたたちの顔を見ると、「ぅぅぅ」と低い声で呻く。

[メイン] 少女 : そして次の瞬間、眞己に飛びつき堰を切ったように声をあげて泣き出した。

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : 「うぉあぁっとぉ……!?!だ、大丈夫っすか……!?」

[メイン] 池谷 乃々 : 「んひゃあん!?え、ええ~~!?
 ……え、ええっと……大丈夫でしょうか……!?」

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : さすがにびっくりしたのか、目を大きく見開きながらも。
この少女が、完全に怯え切っていたことを察し
背中を優しく撫でながら。

[メイン] 池谷 乃々 : 飛びつかれ、倒れかけそうになるも。
眞己の体を掴み、バランスを保つ。

[メイン] 少女 : 「怖かった、怖くて一人で隠れてた。誰か助けに来てってずっと思ってた」
泣きじゃくりながら訴える

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : 「えっと、安心してください、俺達は誘拐犯とかじゃないっす
 多分、あなたの味方っす」

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : 少女の言葉に、うんうん、と頷きながら。

[メイン] 池谷 乃々 : 「えっと……その。
 ……何か怖いことがあったなら……私の中にいていいですから……」

[メイン] 池谷 乃々 : 涙にぬれる彼女に、口が堅くなり。
思わずぎゅっと、抱き締めて。

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : 池谷先輩も……この人とは、初めましてって感じなのかな?
と思いながら。

[メイン] 池谷 乃々 : 「……そう……ですよね、私だって彼といたので平気でしたが……
 一人だったら不安でしょうがなかったですし……
 ……ずっと、ここに?」

[メイン] 池谷 乃々 : 眞己の視線に、首を横に振る。

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : なるほど……と呟きつつ。

[メイン] 少女 : あなたたちの言葉で落ち着きを取り戻し、ぽつりぽつりと話し始める。

[メイン] 少女 : 「私の名前は新治(にいはる)ましろ。この家には父方のおばあちゃんが住んでいたの」

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : 「………ん!?ここ、新治先輩の家族の家なんすね!?」

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : 少し驚いた様子を見せつつ。

[メイン] 池谷 乃々 : 「……て、てっきり……私たちと同じく、いつの間にかここにいたのかと……!」

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : 「あ、俺は桂木 眞己(かつらぎ まき)って言います
 ……えーっと、それじゃあアレっすね」

[メイン] 池谷 乃々 : 眞己と目を合わせて、うんうん、と頷き。

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : 池谷の言葉に、そうっすよね、と頷きながら。

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : 「ちょっと、もっと色々と詳しく聞いてみたいっす」

[メイン] 池谷 乃々 : 「あ……こほん、うんうん
 ……私は池谷 乃々です!
 配信者やってるので、知ってたらうれしいです~!」
と、自己紹介を済ませ。

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : 「……あのー、じゃあもう率直に尋ねちゃいますけど……
 ここは、どうなってるんすか……?
 新治先輩、すっごく怯えてましたけど……親戚の家なら怯えることって
 まず無いっすよね?」

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : 「……怯える原因になるものが、この家にあったりとか……
 するんすか……?」

[メイン] 池谷 乃々 : ごくり、と唾を鳴らし、彼女を見やる。

[メイン] 新治ましろ : 眞己くんと乃々ちゃん、だね。配信者ってなんだろう?といいながら話を続ける。

[メイン] 新治ましろ : 「この家の持ち主であるおじいちゃんはずいぶん前に亡くなったから、おばあちゃんはずっと一人で暮らしていた。
おばあちゃんの具合が悪いらしくって、お父さんとお母さんが様子を見に行くって言ってたの」

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : ふむふむ、と相槌を打ちながら、話を聞く。

[メイン] 池谷 乃々 : 話の傍ら雷を食らったかのようなショックを受けている。

[メイン] 新治ましろ : 「私は学校があったから行かなかった。でも、一昨日から連絡がとれなくなって心配で見に来た。
家には誰もいないし、いつの間にか真っ暗になって、出られなくなったの。もういやだ、怖い。ここから出たい」

[メイン] 新治ましろ : 「それでお布団の中に隠れて一人で泣いていたの。そこにあなたたちが来てくれた」

[メイン] 池谷 乃々 : 「……へあっ……!?じゃあ、数日ここに閉じ込められてたんですか……!」

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : 「……え、まじすか……!?それはめっちゃ緊急事態っすね……」

[メイン] 新治ましろ : 「うん。だからあなたたちが現れて本当に安心したの。心細くてもうどうしようもなかった」

[メイン] 池谷 乃々 : ましてや一人で……
孤独感や寂しさに押しつぶされるのも仕方ない、私だって無理……

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : 「なるほど……んじゃ、まぁこれも何かの縁ってやつっすね
 俺達がどうして巻き込まれたのかは定かじゃないにせよ……
 ……困っているっていうなら、放っとけないっすね」

[メイン] 池谷 乃々 : 眞己にこくりと頷く。

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : どのみち、俺達も脱出方法探らないといけないっすからね~。と言いながら。

[メイン] 池谷 乃々 : 「私も、お手伝いさせてもらいます……!
 エンターテイナーとして……
 あなたを楽しませて見せる義務があります……!ここから、脱出してみせましょう!」

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : はは、さすが池谷先輩だ。
すっかり元気、人を笑顔にさせる才能があるよなぁ。と思いつつ。

[メイン] 新治ましろ : 「うん。ありがとう。2人とも心強いよ」
緊張した顔がほころび笑顔を見せる。

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : 「へへ、新治先輩の笑顔も見れたことですし
 早速なんすけど、この家、色々案内してもらっても大丈夫っすかね?」

[メイン] 池谷 乃々 : 笑顔を受け、こちらもえへへ……と笑みがこぼれる。

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : 何も知らない俺達よりも、既にこの家の構造を知っているにい新治先輩に
任せた方が、色々効率は良さそうだしな。と思いながら。

[メイン] 新治ましろ : 「うん。私もここに来たの久しぶりだからちょっと自信ないけど任せて」

[メイン] 新治ましろ : 「あっそうだ。役に立つかはわからないけどこれを」
懐中電灯2本を2人に差し出す。

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : へへ、あざーっす。と、新治へ感謝の微笑を向けつつ。

[メイン] 新治ましろ : 「持ち物はいつの間にかなくなっていたんだけど、これだけは近くに置いてあったから」

[メイン] 池谷 乃々 : 新治先輩……!ありがとうございます、頼りになります……!
と、ぱあっと笑みを輝かせ。

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : 懐中電灯も受け取り、カチ。とライトが点くかどうかのテストを行い。

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : 「なるほど……この明かりが頼りになるってわけっすね
 まぁ確かに、この家……異常なほど暗いっすからね……」

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : 「なるべく全員、纏まって動いた方がいいっすね
 ……脅かすつもりとか、毛頭無いんすけど
 やっぱ、何があるか分からないんで」

[メイン] 池谷 乃々 : 「むー、やっぱり持ち物はこれだけですか……
 ……ますます脱出ゲームじみてきました」
と呟きつつ、ライトを手にして。

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : 青の瞳を、暗闇の中、きょろきょろと動かし。
全身の神経を研ぎ澄ます。

[メイン] 池谷 乃々 : 「……なっ、ななな………
……そ、そうですね……何があっても、驚きはしませんけども……」
と言いつつも、眞己と新治の近くに寄っておき。

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : そんな返答に、はは。と少し笑いながら。

[メイン] 新治ましろ : 「私もそれがいいと思うの」
手を震わせながら

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : 震える手を見て、目を細めながら。

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : 「……ま、大丈夫っすよ、俺、"慣れてる"んで」
にへらと笑いながら。

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : 慣れていると言うほど、こういう経験に遭ったことなど無い。
だが、男としての意地がそう口走りさせる。

[メイン] 新治ましろ : 「そう、なんだね」

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : 「いざとなったら、俺を盾にでも使ってくださいっす
 ……んじゃ、そうっすね~……玄関付近まで案内してもらっても
 大丈夫っすかね?」

[メイン] 池谷 乃々 : ……慣れている……本当にそうでも、そうじゃなくても……
見える彼の色は、落ち着いた青そのもの……
私も……頼っちゃおうかな。

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : 本当に、扉が開かないのか、確かめる必要がある。

[メイン] 新治ましろ : 「うん、わかった。こっちだよ」
土間の方を指さして歩き始める。

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : うっす。と返事をし、なるべく新治、池谷と離れないように
なおかつ先導に危険な目に遭わせないように横並びに歩く。

[メイン] 池谷 乃々 : こくり、と頷く。
怯えた顔色ながらも、新治が転けないように周囲をライトで照らしておく。
真正面は、眞己に任せている。

[メイン] GM : 『土間』
ずいぶんと古い家なのだろう。玄関は床板のないむき出しの地面のままだ。
床には何かを引きずったようなどす黒い染みが残っている。
<目星>と<聞き耳>を振れますね

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : CCB<=95 判定【目星】 (1D100<=95) > 87 > 成功

[メイン] 池谷 乃々 : CCB<=80 聞き耳 (1D100<=80) > 40 > 成功

[メイン] GM : 眞己はどす黒い染みは和室の方へ向かっているようだとわかる。

[メイン] GM : 乃々は静かで虫の音すらしないことがわかる。

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : 玄関が開くかどうかを確かめる。

[メイン] GM : 引き違い戸の玄関はいかにも脆そうであるが、開けようとしたところで僅かも動かない。

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : 「……本当だ、全く開かない……
 鍵はこっちから閉めるように設計してあるのに
 これっぽっちも動かない、まるで……壁だ」

[メイン] 池谷 乃々 : 人気も全く感じない……
民家じゃない、って錯覚するくらい……静かで……怖い。

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : 訝しげに思うように、眉を顰めながら。
床から、和室へと続いていく黒い染みを見て。
ギョッとしたように目を丸くする。

[メイン] 新治ましろ : 「…こわい」
眞己の言葉に少し身体を震わせている。

[メイン] 池谷 乃々 : 「う、壁……運動部の眞己くんでもダメかぁ……
……まるで誰かが、役目を果たすまで閉じ込めているみたいな……」

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : 「……はは、大丈夫っすよ
 脱出ゲームっていうのは、そう簡単にクリアできるもんじゃないんで
 そうっすよね?池谷先輩」

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : にへらと笑いながら。
なるべく……黒い染みについては、新治へ話さないようにし。

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : 不安を煽るようなことをしても、意味は無い。

[メイン] 池谷 乃々 : あ……と口を開くが、眞己にこくり。

[メイン] 池谷 乃々 : 「大丈夫……少なくとも、私たちはあなたから離れませんから!
 ほら、その通りですしね!」

[メイン] 池谷 乃々 : ぎゅっ、と。
ライトを持たない片手で、落ち着かせるように手を握り。

[メイン] 新治ましろ : 「ありがとうね。乃々ちゃん」

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : そうっす、そうっす。と頷き。

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : 「池谷先輩の元気パワー、いっぱい貰っちゃってください」
悪戯っぽい笑みを新治へ見せながら。

[メイン] 池谷 乃々 : 感謝を受けて、嬉しそうににへらぁと顔が綻びながら。

[メイン] 新治ましろ : 「うん。そうさせてもらうよ」
眞己に釣られるように微かに微笑む。

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : そのまま、マキは思うことがあり
後ろを振り向き、少ししゃがみ─────ライトで、黒い染みを照らし。
じっと、それを見つめる。

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : 黒い染み、生物学か医学で何か分かったりするっすかね?

[メイン] GM : なにもですね

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : りょーかいっす

[メイン] 池谷 乃々 : ななっ……眞己くんも中々のエンターテイナーねっ。
怖がっていた新治先輩から笑いを引き出すとは……!

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : 「…………」
……じっと見つめるも、何も分からない。
ただただ謎の、不気味な液。
脳裏に、血か……?という言葉が過りながらも、それは確証に至らない。

[メイン] 池谷 乃々 : ふむ?と眞己の先に目をやり。

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : 「……ん、あ、ああいや、大丈夫っす」

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : 視線に気が付き、二人の方へ向き
手をひらひらとさせる。

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : ……色々、警戒するに越したことはないけど。
ま、今は……二人の心の平穏を守るのが一番、だよな。

[メイン] 新治ましろ : 「力になれるかはわからないけど、なにか気になることがあったら教えてね」

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : 「…………」

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : 新治の言葉を聞き、思うことがあったのか、ふぅむ、と唸り。

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : 「……ま、そうっすね……新治先輩が俺達に頼ってくれてるように
 俺も、新治先輩に頼ってみようっすかね」

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : ボサボサの髪を、少し指でいじりながら。

[メイン] 池谷 乃々 : 「ややっ……?というと、何か困った事があったんですか?」

[メイン] 新治ましろ : コクリと頷く。

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : 「新治先輩、高校生っぽいですし、もしかしたら
 俺達よりも、知見が広いかもですし……」

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : 池谷へこくりと頷きながら。
黒い染みを懐中電灯でライトアップする。

[メイン] 池谷 乃々 : ふんむ、とツインテールをいじりながら。

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : 「いや、この染み、なんだろうな……って
 ……脱出の手掛かりになるとかじゃなさそうなんすけど」

[メイン] 新治ましろ : 「私は医者を目指してるから、その分野なら多少はわかるよ」

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : え、まじすか……!?と驚く。

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : 普通に俺よりも頭良い……こりゃ、うん、やっぱ知識面は
新治先輩に頼った方が良さそうだ。と思いながら。

[メイン] 新治ましろ : 「お母さんがお医者さまをやっていて、その影響でなんだけどね」

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : 「はぁ~……そりゃ、すごい立派っすね……
 俺、応援してるっす、医者の道」

[メイン] 池谷 乃々 : 「……うへえ!?ほえええ?!
 ちょ、超エリート……!?」
シミ、そして医師志望に対してびっくりと目が点になり。

[メイン] 池谷 乃々 : 「す、すごいです……!
 医者志望だからこそ……わかること、ですかね……?」

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : 「……新治先輩は、この黒い染み、なんだと思うっす?」

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : 池谷の言葉に、ちらりとそちらの方を向きながら頷き
新治の方を向く。

[メイン] 新治ましろ : 「染み?」
眞己の言葉を受け、近寄って見てみる。

[メイン] 池谷 乃々 : 眞己の言葉で、ごくり……と唾を飲む。
これがゲームなら……もしや。

[メイン] 新治ましろ : 「…なんだろう?なにかの体液?」

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : 「…………なるほど……」

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : 顎に手をやりながら、目を天井へ向かせ、思案を巡らす。
導かれる結論は……やはり、良いものではない。

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : 「……ま、少し疑問に思っただけっす
 さっき言った通り、脱出の手掛かりには何もならないと思うで
 特に気にせず、次に行きましょう、次」

[メイン] 池谷 乃々 : ぶるり、と両手を体で支えながらも。

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : 切り替えを促すように、無表情に、ダウナーチックに語る。

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : 「新治先輩、それじゃあ次は……
 ……あっちの部屋、向かってもいいっすかね?」

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : 黒い染みが続く和室とは違う。台所のある部屋を懐中電灯でライトアップさせる。

[メイン] 新治ましろ : 「うん、わかった。そっちは台所だね」
転ばないように足下に気をつけながら向かう

[メイン] 池谷 乃々 : 光の先が続く台所を、細めた瞳で見つつ。

[メイン] 池谷 乃々 : 「包丁なんかで壁を壊して……なんて、上手くいきませんよね~……」
とぼやきながらも、足元をライトアップしながら台所へと。

[メイン] GM : 『台所』

[メイン] GM : 古めかしい台所だ。年代ものではあるが丁寧に使われていたのだろう。
だが今は床にどす黒い液体が染み付いており、洗い場もずいぶん汚れている。
冷蔵庫のドアは開きっぱなしになっており、嫌な臭いが漂っている。

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : ………あーあ、こりゃあ……。

[メイン] 新治ましろ : 「おばあちゃんの作る肉じゃがは美味しいんだよ。でも私たちが来るとお喋りするのに夢中になってよく焦がすの」
台所に向かう途中、懐かしむようにぽつりと漏らす。

[メイン] 池谷 乃々 : 「………っ~~~~………!?」

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : 額の辺りに手を当て、目を鋭くさせながら
異臭に不快感を抱きつつ、辺りを見渡す。

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : 「……へへ、それじゃあ、無事に帰れたら
 是非ともご馳走とかして欲しいものっすね」

[メイン] 池谷 乃々 : 歪なにおいに、思わず口と鼻を塞ぐ。
ツンとしたソレは、涙が釣られつつ。

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : 声はあくまで朗らかに。不安にはさせぬように。

[メイン] 新治ましろ : 「うん。出られたら一緒に食べよう」

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : こくりと頷き、微笑で返しながら。
さて……さぁてさて、この黒い染みは、っと。と思うマキで。

[メイン] 池谷 乃々 : 「……そう……ですね
 ……こういうのが続くなら、さっさと出て楽しい思い出で塗り替えたいです」
眞己の言葉に、滲んだ不安が薄れつつ。

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : 「………そっすね、楽しい思い出は、楽しいままが良いと俺も思いますんで」

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : そのまま、足は─────異臭の源へ。

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : うっすらと開いている冷蔵庫の方へと歩き、そしてその扉に手を。

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : 「……池谷先輩、新治先輩」

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : 「……ちょーーーっと、違うところ調べててもらっていいっすかね?」

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : 背中でそう語る。

[メイン] 新治ましろ : 「…うん。わかった」

[メイン] 池谷 乃々 : 「……何を……?……あ……。
 いえ、ありがとうございます……行きましょう、新治先輩!
 こんなに散らかって、掃除しないといけませんしね」

[メイン] 池谷 乃々 : くいくい、と新治を引っ張り洗い場へと促す。

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : 二人の返答に、ありがとう、と返し。

[メイン] 新治ましろ : 乃々の言葉にコクリと頷いて一緒に洗い場へ向かう。

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : そのままゆっくりと─────冷蔵庫を開ける。

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : CCB<=95 判定【目星】 (1D100<=95) > 91 > 成功

[メイン] 池谷 乃々 : 眞己の言い分からして、恐らく彼が見ようとするものは────。

[メイン] GM : 冷蔵庫の中には何かの肉が入っている。
それらはラップもされず、むき出しのままだった。
冷蔵庫は電源が落ちて大分時間たっているのだろう。
腐敗がはじまったそれらには蛆がたかり、酷い臭いをまき散らしている。
<生物学>か<医学>か<知識>を振れますね

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : ソフトテニスって万能だと思いません?なすの先輩

[メイン] GM : 私にそれを言われたら納得するしかないですね

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : へへ、あざっす

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : CCB<=80 判定【芸術(ソフトテニス)】 (1D100<=80) > 6 > スペシャル

[メイン] GM : 眞己は思い出します。
蛆は通常、卵を埋め着けられてから1日~3日で孵化する。冷蔵庫の電源が落ち、肉が腐り始めて蛆が沸くまでにはそれなりの日数が必要な筈だ。

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : 吐き気を催すような腐臭に、思わず、ウッ……!という苦しい声を漏らしながら。

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : 鼻を摘み、蛆がたかる肉を見て。
訝しげに思うように、少し首を捻りつつ。

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : すぐに、冷蔵庫を閉じた。

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : 「………長らく放置されてあった、ということなのか……?」

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : ふぅ、と冷や汗を拭いつつ。
視線は二人へと向ける。
二人は今、きっと、別の調べものをしているはずだ。

[メイン] 池谷 乃々 : 一方そのころ。

[メイン] 池谷 乃々 : こっちも中々……うぅ、一人じゃ近寄れないかも……
と思いながらも、洗い場へと目をやり。

[メイン] 池谷 乃々 : CCB<=80 目星 (1D100<=80) > 49 > 成功

[メイン] GM : 大量の血液がぶちまけられている。

[メイン] GM : 乃々は何か小さく光る欠片があることに気がつく。おそらくこれは銀歯だろうか。SANc(0/1)

[メイン] 池谷 乃々 : CCB<=35 SANc (1D100<=35) > 55 > 失敗

[メイン] system : [ 池谷 乃々 ] SAN : 35 → 34

[メイン] 池谷 乃々 : 「……っ~~~!?!?」

[メイン] 池谷 乃々 : 声にならない声を上げ、心臓が跳ね上がる。

[メイン] 新治ましろ : 「乃々ちゃん…?」
乃々の様子を見て近寄ろうとする。

[メイン] 池谷 乃々 : 「はっ……!
 え、えっとそのぅ……あ、あのっ……」

[メイン] 池谷 乃々 : 跳ねあがった心臓が、声ですとんと落ちる。
……見せたらきっと驚かせちゃう……でも、新治先輩が手伝ってくれるって言ってたのに……!

[メイン] 池谷 乃々 : 「……こ、こわいもの……赤くて液体のものってその……
 先輩……へ、平気……でしょうか……?」

[メイン] 池谷 乃々 : 人差し指同士をつんつん、としながら。
先ほどの光景で冷や汗が止まらないながらも。

[メイン] 新治ましろ : 「赤い液体?」
いぶかしがりながら洗い場を見る。

[メイン] 新治ましろ : 「……ひっ!?」

[メイン] 池谷 乃々 : ひゃああ~~!!と、抑制する間もなく。

[メイン] 新治ましろ : ガタガタと震え出し、涙目になっていく。

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : その声に反応し、冷蔵庫を調べ終わったマキが声を。

[メイン] 池谷 乃々 : 「ななっ……え、えっとその……!!!
 大丈夫です、あれはきっとその……スイカとか、でしょうから……!」

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : 「─────先輩……!?何かあったんすか!?」

[メイン] 池谷 乃々 : 涙目になる彼女を、ぎゅっと抱擁して落ち着かせるために。

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : 焦燥の色を顔に浮かべながら、二人の方へと足早に向かい。

[メイン] 池谷 乃々 : 銀歯を思い浮かべ、ゾッ……と背筋が冷える感覚になりつつ。

[メイン] 池谷 乃々 : 「……洗い場は見ない方がいいと思います……
 あんまり、良いものじゃないので……」

[メイン] 池谷 乃々 : 眞己に、そう言い
言外に怯えさせてしまった要因も、そこにあると伝えるように。

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : 「………うっす、了解っす」
……こりゃ、俺のミスだな、と思い、バツの悪そうな顔になりながら。

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : 何を見たのかは、聞くべきじゃないんだろう。
聞いて、それを再び思い出させるのは、二人にとって酷だ。
そのくらいのこと、見て分かる。

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : ……しかしまぁ、こうなると……。
もう、なんとかなるよ、っつー言葉の魔法の効き目も
段々薄くなっていくよな、と思いながら。

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : 「……とりあえず、長居は危険なのは、わかったっす
 ……一先ず、手掛かり探しは続行しましょう」

[メイン] 池谷 乃々 : 「……私たちはええっと……そう!肉じゃがの絆です!
 食べるまで、ずっと繋がれているんですから……不安も、分かち合いましょう」

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : 「もし何でしたら……池谷先輩と新治先輩は、最初の部屋で
 休んでもらっても……」
……と言いかけるも。

[メイン] 池谷 乃々 : ぱっと、人差し指を立てて。

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : 「……に、肉じゃがの、絆……?……ぷっ……!なんだそれ」

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : 思わず、笑いが吹き出る。

[メイン] 池谷 乃々 : 「ええーーっ……!?だ、だってだって……!
 新治先輩が楽しみにしてたんですもん……つい!」

[メイン] 池谷 乃々 : 「……新治先輩はどうでしょうか……?
 その、あんまり押し付けても……とは思いますけど」

[メイン] 池谷 乃々 : 伺うように、こくりと首を傾けて。

[メイン] 新治ましろ : 2人の様子を見て、少し落ち着きを取り戻す。

[メイン] 新治ましろ : 「ご、ごめんなさい。血液は見慣れてるんだけど、思いも寄らない場所にあんなにあるなんて思ってなかったから」

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : 「……………」

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : 「……そりゃ、誰でも驚きますよ、全然平気っす」
にへらと微笑みを見せながら。

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : 「こえーのは、我慢することじゃないっすから
 ……もしキツいなら、さっき言ったように
 二人で一旦、休むっていう手もあるっすよ」

[メイン] 池谷 乃々 : 「はい……ケチャップだったらよかったんですけどね~……」
あはは……と苦笑いしつつ。

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : 「俺は……まぁ、その間色々と調べてみますんで」
ちらりと、風呂場の方を見つつ。

[メイン] 池谷 乃々 : 冗談を言えるのは余裕ではない。
余裕であるように取り繕うとしているだけだ。

[メイン] 新治ましろ : 「乃々ちゃんも私を元気づけようとしてくれたんだよね。ありがとうね」

[メイン] 池谷 乃々 : 「……そうですね、休むのが一番ではあると思いますが」

[メイン] 池谷 乃々 : 新治に、あははは……と、笑いかけつつ。

[メイン] 池谷 乃々 : 「……私は……まあ、ビビりですけどね
 でも誰かが頑張って、私だけ頑張らないなんて……そんなの、炎上しちゃいますよ」

[メイン] 池谷 乃々 : 「まっ……新治先輩が落ち着きたいなら、私も隣にいますけどねっ」

[メイン] 池谷 乃々 : 半分は普通にこわい。恐怖心。
そしてもう半分は、誰かを放っておけない心。

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : 池谷の言葉に、フッ、と微笑を見せつつ。
ちらりと、今度は新治の方を見る。

[メイン] 新治ましろ : 「なにかあったときは人が多い方がいいと思うから、私もついていっていい?」

[メイン] 新治ましろ : 乃々ちゃんには負担をかけるかもしれないけどと付け加えて

[メイン] 池谷 乃々 : 「私もその……内心怖がってはいますから
 怖がってる者同士ですもん」

[メイン] 池谷 乃々 : そして、彼女が一歩こちらの助けになろうとしてくれたことに感謝しつつ。

[メイン] 池谷 乃々 : ちらり、と眞己へと目をやる。

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : 「へへ、そりゃあ……その通りっすね」
へらへらとした笑みを浮かべながら。

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : 「人数多い方が、考える脳がその分増えるんで
 ……まぁ、アレっすね、"三人寄れば文殊の知恵"……ってやつっすね」

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : 「配信者に、お医者さんの卵、あとまぁ、ソフトテニス部の俺
 全員の視点が違うからこそ、導き出せる解があるかもしれないっすからね」

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : 「……わかったっす、そんじゃ……3人で行きましょうか
 ちょいと、嫌な予感は拭えないのはあるっすけど
 でもまぁ─────"なんとかなる"っすよ」

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : 池谷と新治を、眠たげな青い目でじっと見つめ
親指でクイッ、と不気味な雰囲気を醸し出す風呂場を指す。

[メイン] 池谷 乃々 : 「みんながいてこそ……クリアは目指せますもんね」
こくり、と頷けば。その目の先へと進んでいき。

[メイン] 新治ましろ : うなずいて風呂場の方へ足を進める。

[メイン] GM : 『風呂場』
目に飛び込んできたのは、黒く濁った赤だった。
床に、壁に、天井に。赤い液体が飛び散っている。
バスタブにも悍ましい液体が溜まっている。
だが、何より目を引くのは壁に描かれた文字だろう。

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : 「……っ……や、っば……」
思わず声が漏れる。だらりと汗が頬を伝いつつ。

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : まず目に着いた文字を、じっと見る。

[メイン] GM : 「真実を見ろ」「目を覚ませ」とかかれている。
真っ赤な液体がついた手でこすりつけて書いたような文字だ。

[メイン] 池谷 乃々 : 「……っ……!!!」

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : 「………?……血文字……俺達に、何かを伝えている……?
 ……っとぉ、池谷先輩、新治先輩、どうどう、落ち着くっす
 深呼吸……吸って~……って、そんなことしたら、この変な匂いを
 たっぷり吸っちゃう羽目に遭っちまいますね」

[メイン] 池谷 乃々 : はぁ、はぁ……と心が鳴りながらも。
前を見つめる、眞己の様子に息が解れつつ。

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : 二人の方を振り向き、心を落ち着かせるように両手をひらひらさせながら。

[メイン] 新治ましろ : 恐怖で身体が硬直していたが、眞己の言葉ではっとなる。

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : ちょっとした冗談も混ぜつつ、へらへらとした表情を浮かべ。

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : 「……ちと精神的にキツい場所だったのはそうっすけど
 ただまぁでも……手掛かりは掴めたっすね
 収穫っす、収穫」

[メイン] 池谷 乃々 : 「……ん……結局私も、眞己くんにまかせっきりですね……
 それなら……よかったです、私もあんなお風呂には入りたくありませんから」

[メイン] 池谷 乃々 : 眞己の冗談に合わせるように、軽く笑いながら。

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : 「へへ、大丈夫っすよ、二人の存在のおかげで俺も、なんとか平穏
 保ってるっつー面は、あるにはありますんで」

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : そんじゃ、さっさと次行きましょう。
ずっとここにいたら気が滅入っちまいますよ。
と、風呂場から出るように促す。

[メイン] 新治ましろ : 「私も2人がいるから、絶対外に出られるって思える」
「うん。もう行こう」

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : へへへ、と笑いながら、そのまま─────座敷の方へと向かう。

[メイン] 池谷 乃々 : こくり、と二人に頷き。ぱたぱたと足音を鳴らし、後を追う。

[メイン] GM : 『座敷』
奇麗に片付けられている。
もともとはこの部屋が夫婦の寝室だったのだろう。
畳には墨をぶちまけたようなどす黒い染みが残っている。
奥の床の間には古びた箪笥があるようだ。

[メイン] 新治ましろ : 「おばあちゃんの家に泊まりに来たときはこの部屋で川の字になって寝てたの。初めて来たときは夜が静か過ぎてドキドキして眠れなかった」
向かう途中に思い出話をぽつりと漏らす。

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : へへ、そりゃあ良い思い出っすね~、と返答しつつ。

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : 座敷へと入り、目に映る光景に、またか……と眉を顰め。

[メイン] 池谷 乃々 : 今も不気味なほど静かですね……とは思うが、口にせず。

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : 「……結局、この黒い染みは一体……なんなんすかね、ほんと」
頭をガシガシと掻きながら部屋へと入り、辺りを見渡しながら。

[メイン] 池谷 乃々 : 顔をしかめるが、先ほどの光景程でもなく。

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : ちらりと、押し入れの方を見て、目を細める。

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : そのまま、その扉をゆっくりと開ける。

[メイン] GM : 押し入れは黄ばんでところどころ破れている。眞己が調べようとすると、ましろが腕に縋りついてきた。

[メイン] 新治ましろ : 「開けちゃ駄目。そこは怖い。開けないで、お願いだから」
必死に眞己へ訴えかけてくる。

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : 「………え?」

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : きょとん、とした表情で新治の方を見る。

[メイン] 池谷 乃々 : その様子に、思わずぎょっと。

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : 「……そ、それはなんで、っすか……?
 もしかして、先に調べて……何か変なもんでも、入ってたり……?」

[メイン] 新治ましろ : 「分からない、分からないけどすごく怖いの」

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : 数度瞬きをしながら、新治を見上げ、見つめる。

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : その言葉に、頭を掻きながら。

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : ちらりと、池谷の方を向き。

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : 「……池谷先輩、新治先輩の傍にいてもらっても、いいっすかね?」

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : 「んで、できるだけ遠くに……」

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : 「─────俺は、この押し入れ、調べるっすよ」

[メイン] 池谷 乃々 : 「…………!」

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : 青い瞳で、じっと見つめる。

[メイン] 池谷 乃々 : ごくり、と息を飲み。

[メイン] 新治ましろ : 「ああ、駄目…」

[メイン] 池谷 乃々 : 「……こうは言ってるし、私も危険な物には触れてほしくない……とは思うけど……」

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : 「……新治先輩の予感を、信じないってわけじゃないっす」

[メイン] 池谷 乃々 : ちらり、と眞己の瞳を見つめる。
……その青い瞳が、その本気を見極めるように。

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : 「ただ、何かを得るためには、相応のリスクを背負う必要がある
 簡単に脱出させてくれないってんなら……
 俺も、俺なりに覚悟を決めるっすよ」

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : 「……改めて、新治先輩のこと、お願いしてもいいっすかね……?池谷先輩」

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : なるべく、二人ともすぐに逃げられるように、こっちに背を向けて、と付け加えながら。

[メイン] 池谷 乃々 : 「……ふぅ。わかりました、重ねて、ありがとうございます……
 けれど、一つだけ……いいですか?」

[メイン] 池谷 乃々 : 付け加えた一言に、口を結び。

[メイン] 池谷 乃々 : 「あなたが危険を犯す覚悟なら……私は、あなたを助ける覚悟があります
 ……逃げるのなら、全員一緒に……ですからね?」

[メイン] 池谷 乃々 : 肉じゃがの絆です、と唇を尖らせ。

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : 「………はは、こりゃあ、参ったっすね
 ……うっす、それなら俺、絶対に死ぬわけにはいかないっすねぇ」

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : へらへらとした顔を池谷へ見せながら。

[メイン] 池谷 乃々 : ……怖い心はあるのに、彼の態度ときたら、その気持ちをいい意味で出す隙が無い。
励ましとなる。

[メイン] 池谷 乃々 : そうして、合図のようにこくりと頷き。

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : それを見て、今度は視線を押し入れの方に
そして今度こそ、ゆっくりと開ける。

[メイン] GM : 眞己が押し入れを開けると、そこに学生鞄が見えた。愛らしいマスコットがついている。
恐らくましろのものだろう。

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : 「…………ん?」

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : 鬼が出るか、蛇が出るかと待ち受けていた先に映った光景は。

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : ─────"日常"のものであった。

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : 「……学生鞄……それも、高校生のものっぽい……?
 となると……これは、新治先輩のもの……?」

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : ……恐れる要素は、何一つないように思える。
だが─────。

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : ここに、押し入れに鞄があることが、不自然さを出していた。

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : ならば……?

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : 「……新治先輩、ごめんっす」

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : ゆっくりと手を伸ばし、そして鞄の中を開く。

[メイン] GM : 鞄の中を調べると、学校帰りにそのまま訪ねて来たのだろう。教科書やノートが入っている。
ノートのうち一冊はどうやら日記のようだった。

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : 「………なんも変哲もないな
 ……ただの、教科書と、それと……日記だ……」

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : いやぁ、こういうのって……男の俺が調べちゃよかないんだろうけど……。

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : ……二度目の、ごめんっす。

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : まずは教科書を開く。

[メイン] GM : 時折書き込みがされていたり、マーカーで線がひかれている。
真面目に勉強しているようだ。
<目星>または<図書館>を振れますね

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : CCB<=95 判定【目星】 (1D100<=95) > 87 > 成功

[メイン] GM : 少し古めの教科書に見える。奥付の日付は10年前のものだ。

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : 「…………ん……?……んん?」

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : 「これ……え?10年前……?……一体、どういうことだ……?」

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : 眉間に皺を寄せながら、目だけを動かし、その内容を読み進めて行き。

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : 「………そういえば先輩、配信者が何なのかよく分かっていない顔をしてたけど」

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : 「……時勢に詳しくないとかじゃなく、本当は……?」

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : ……いやぁ、まさか、な……。と思いながら。
ちらりと、日記の方へ視線を。

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : そのまま、その内容を拝借。

[メイン] GM : 他愛もない内容が書かれている。コンビニの美味しかったスイーツや気になっているクラスメイト。
友達と喧嘩してしまったこと、ダイエットの目標。
だが最後のページだけは不自然に何も書かれていない。

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : 「…………」

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : ダイエットの目標については、うん、俺は見なかったことにする。

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : 普通に見ちゃまずいやつだし……。

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : 「……最後のページは……書き忘れか何かか……?……まぁ、いいや」

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : ぱたりと閉じて。

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : 「……うん、やっぱり何もおかしなところは無さそうだ」

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : そのまま教科書と日記を鞄へ戻し、押し入れの戸を閉める。

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : そして二人の方へ向き。

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : 「池谷先輩、新治先輩、調べもの終わったっす
 ……まぁ、特に何もなかったっす」

[メイン] 新治ましろ : 「そう…なの?」

[メイン] 池谷 乃々 : 「……なんだか拍子抜けですね?
 …………そういうものでしょうか」

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : ほーら、この通りっす。と歯を見せ、にかりと笑い。

[メイン] 池谷 乃々 : しかし、これも眞己の計らいのお陰かも、と思い直し。

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : 「まぁまぁ、そーれーよーりーも、脱出の手掛かり探しの続き!
 そうっすよね?」

[メイン] 新治ましろ : 「すごく不安だったけど、何ともないなら良かった」

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : そういうものっすよ、そういうもの、と次へ催促するようにし。

[メイン] 池谷 乃々 : こくりと眞己に頷き。

[メイン] 池谷 乃々 : 「それなら次は~……ん~……」

[メイン] 池谷 乃々 : 人差し指を顎に手を当てれば、目に付いたのは箪笥。

[メイン] 池谷 乃々 : ……プライバシーとか大丈夫ですかね。とは思うが。
これまでも踏み荒らしてきたので、今更か、と近づいていく。

[メイン] 池谷 乃々 : CCB<=80 目星(箪笥) (1D100<=80) > 25 > 成功

[メイン] GM : 古い着物や家族の写真など雑多なものが入っているようだ。
乃々が調べると、新聞の切り抜きを貼り付けたスクラップノートが入っていた。

[メイン] 池谷 乃々 : むむっ……!切り抜きを集めたノート……?
なんでしょうか、なにかの事件?

[メイン] 池谷 乃々 : ぺらぺら、中身をめくってみる。

[メイン] GM : ◇スクラップノート
興味をひかれた記事を切り取ってまとめていたようだ。
地元のニュースを切り抜いたものが多い。
一番新しいページには隕石落下の切り抜きがはりつけられている。

『Y県南部 山中に隕石落下か』火球の目撃証言が相次ぐ
昨日未明、Y県各地で火球とみられるものが目撃された。
火球はY県を縦断した後、山中に落下したものと推測されている。
落下地点に近い地域の住民によると「どーんという音が響いた」「地面が大きく揺れた」などの証言もあがっている。
国立天文台は目撃情報や地震計などのデータをもとに、早ければ明日、暫定的な情報を発表するとのこと。
同天文台では、山中で隕石と見られる物体を発見した場合には自治体に報告し、くれぐれも持ち帰らないようにと呼びかけている。

[メイン] 池谷 乃々 : 「……ふぅむ?
 てっきり何かの事件かと思えば……」

[メイン] 池谷 乃々 : ノートを手に取り、二人の元へと足をかけて。

[メイン] 池谷 乃々 : 「脱出の手がかりになるかはわかりませんが……」
と、ノートの情報を共有する。

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : ん、とそのノートに目をやり。

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : CCB<=80 判定【天文学】 (1D100<=80) > 2 > 決定的成功/スペシャル

[メイン] GM : 天文学に詳しい眞己は、この記事が10年前のものだとわかる。

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : 「………」

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : さっきもそうだった。これは、もう偶然なんかじゃない。

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : 「……10年前の出来事っすね、これ」

[メイン] 池谷 乃々 : 「……10年前の……」

[メイン] 池谷 乃々 : 眞己の何かを察し、引っかかったような顔つきに。
ごくり、と息を飲み。

[メイン] 新治ましろ : 「10年前にそんな事件が…」

[メイン] 池谷 乃々 : 「……というか、こんな情報から時間を割り出せるんですか……
 ……むむ、テニス一筋というわけではないんですね……」
流石、といったように尊敬の目線を見つつ。

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : 「へへへ、俺、"星"が好きでして」

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : 少し嬉しそうに口角が上がっており。

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : 「……ただとは言え、得られる情報はこんなもん……っすね」

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : 「真実を見ろ、そんで……目を覚ませ……
 ……なんつーか、まだ全然繋がんないっすね」

[メイン] 池谷 乃々 : 眞己の言葉に、うぅんと腕を組みながら唸り。

[メイン] 池谷 乃々 : 「……新治先輩の悪寒もわからないまま……
 む~……手がかりがないなら、探すのみ……ですかね」

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : こくりと頷き。

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : 「……んじゃまぁ、ちょっくら最初の部屋に戻りますか」

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : 和室の方へ視線を向け。

[メイン] 新治ましろ : コクリと頷き和室の方へ足を向ける。

[メイン] 池谷 乃々 : こくりと頷き、そちらへと足を運ぶ。

[メイン] 新治ましろ : 「来たときはもう誰もいなくて、何があったか分かなくて、怖くて隠れてたの。電話も通じないし、ドアもあかないし。ずっと、悪い夢の中に閉じ込められてるみたい」
向かう途中にそんな話をする。

[メイン] GM : 『和室』
暗い。部屋のすみの闇がじりじりと滲みだしてくるようだ。
恐らくこの部屋で食事も寝起きもしていたのだろう。
部屋には座卓が置かれ、ましろが隠れていた布団が敷いてある。

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : 懐中電灯のライトを、座卓へと向ける。

[メイン] GM : 座卓の角が障子にめり込んでいる。何かに強引に動かされたようだ。
上にはべったりと黒い染みのついた手帳が置かれている。

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : 「………ん?……最初いた時は気が付かなかったけど……なんだこれ……?」

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : 手帳を手に取り、その内容を確かめる。
べったりと付いた黒い染みに、少し眉をへし曲げつつ。

[メイン] GM : ◇手帳
おふくろの具合が悪いらしい。
施設に入るのは嫌だと言っていたが、そろそろ潮時かもしれない。

おふくろは思ったより元気そうだった。
食欲が旺盛で、あんなにたくさん食べるおふくろは初めてみた。
ミワコは実家の病院へ連れていって検査するべきだと言っている。

ミワコが検査は見送ろうと言ってきた。昨日はあんなに熱心にすすめてきたのに。
おふくろは相変わらず食欲もあるが、どこか心ここにあらずといった様子だ。
ミワコはずっと風呂場にこもって掃除をしている。

信じられない。自分の見たものが嘘だと思いたい。
おふくろが庭で、何かを食べていた。
あれは何の肉なんだ。分からない、だが、まだ動いていた。

無機物は コピーできない 排出?
まだまだ たりない

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : 「………っ……!?」
ぞわりと、背筋が凍るような感触に。

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : 「……な、なんだ、この不気味な内容……」

[メイン] 新治ましろ : 「なにか見つけたの?」

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : 「え……あ、ああ……いえ……」

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : 少し考えた後、その手帳を新治へ見せる。

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : 「……こんなものがありまして」

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : 「……あの、ここに書いてあるミワコさん、というのは……?」

[メイン] 新治ましろ : 「あ、それお父さんの手帳だ」

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : 新治先輩の、父親の………。

[メイン] 池谷 乃々 : 「…………!?」
その手帳の内容に顔を曲げながらも。
二人の話を、固唾をのんで見守る。

[メイン] 新治ましろ : 「ミワコはお母さんの名前だね」
「お父さんは記者をやっているの。おばあちゃんが一人暮らしなのはずっと心配してた」

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : 「………なるほど……」

[メイン] 新治ましろ : 「…それにしても、おばあちゃん、何があったんだろう」

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : 「…………分からない、っすね……
 ……庭で、何かを食べていた……?……なん、つーか……
 いや……もう、訳が分からないっすね……」

[メイン] 池谷 乃々 : 「……ぅ、そうです……ね
 ……うぅ~……ただでさえ怖い状況なのに、不気味なものまで置かれてると……」

[メイン] ??? : 「あらぁ、おきゃくさまかしらぁ、どなたぁ、ごめんなさいねぇお構いできなくて」

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : 「─────え?」

[メイン] GM : ふいに、声が響いた。何万回と繰り返し再生され音声が間延びしたような、そんな声だ。

[メイン] 池谷 乃々 : 「へっ………」

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : この場にいない、"4人目"の声。
隈なくこの屋敷を捜索したにも関わらず聞こえた、不穏の声。

[メイン] 新治ましろ : 「この声!おばあ、ちゃん?おばあちゃん!」

[メイン] 新治ましろ : ましろが座敷へ向かって走り出した。だがすぐに、引きつった悲鳴があがる。

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : 「……!!……新治先輩の、おばあ、さん……」
……だめだ、嫌な予感しか、しない。

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : 「……!!! 新治先輩……!?!
 ちっ……!池谷先輩!ここで待っていてください!!」

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : マキもまた、座敷へと走って行く。

[メイン] 池谷 乃々 : 「……なっ……!
 二人とも、置いていけるわけないじゃないですか……!?」

[メイン] 池谷 乃々 : 呆気にとられたのもつかの間、背中を追いかけ走ってゆく。

[メイン] GM : 座敷に踏み込んだあなたは、それを見る。

[メイン] GM : 蛇のようにぐんにゃりとうねり、長く長く伸びた首。
その先にあるのは顔だった。深く刻まれた皺。抜け落ちた歯。
古びた箪笥の中から首を伸ばした老婆が笑っている。SANc(0/1d3)

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : CCB<=61 【SANチェック】 (1D100<=61) > 12 > スペシャル

[メイン] 池谷 乃々 : CCB<=34 (1D100<=34) > 61 > 失敗

[メイン] 池谷 乃々 : 1d3 (1D3) > 2

[メイン] system : [ 池谷 乃々 ] SAN : 34 → 32

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : 「なっ……!?……ば、ばけもの………!?」
大きく目を見開き、その異形の存在を目の当たりにする。

[メイン] 新治ましろ : 尻もちをついたまま、泣き出しそうになっている。ショックのあまり茫然自失となっている。

[メイン] 老婆 : 「ああ、ましろちゃん。遊びに来てくれたのねぇ。それじゃあ、お夕飯はましろちゃんが好きな親子丼にしようかしらねぇ。それとも他に食べたいものがあるかしら?」

[メイン] 池谷 乃々 : 「……っ、ひっ……!?
 ……な、なぁっ……これ、は……!」

[メイン] 老婆 : 「おばあちゃんは、ましろちゃんが遊びに来てくれるのを楽しみにしてるからねぇ。だから、ここに来たときはいくらでも我がまま言っていいんだよ?」

[メイン] 池谷 乃々 : ばくばくばく、と今までにないくらいに心臓が高鳴る。

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : 「!!! 新治先輩!!
 ……!!……お、おいアンタ……!?アンタは、一体なんなんだ……!?」

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : 蠢く首の主を、じっと見て。

[メイン] 老婆 : 「それでねぇ、酒井さんのおじいちゃんったら庭で転んだって言ってもう大騒ぎ。転んだって言っても擦りむいただけなのに、やれ「骨が折れた」だの「腰を打った」だのまくしたててねぇ」

[メイン] 池谷 乃々 : ズレている。
声を生業とする乃々ならばわかる。
……音に違和感が残るのだ、そう、録音した声を何度も再生して繰り返すように。

[メイン] 老婆 : 「こつってほどでもないんだけどね、肉じゃがを作るときにほんの少しだけケチャップを入れると美味しくなるのよ」

[メイン] 池谷 乃々 : 「……ま、眞己くん……こ、の人は……
 いや……な、何……?」

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : 「っ………!?!」
淡々と喋り続ける老婆に、恐怖の念を抱きつつ。

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : 「……!!……お、俺にも分からないっす……でも……
 ………見ちゃいけないもの……この世、ならざる者……!!」

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : 「……と、とにかく……!!新治先輩!!」
新治の方へを駆け出し、その腕を取り、引っ張る。

[メイン] 新治ましろ : パクパクと言葉にならない声を上げ、和室の方まで逃げようと眞己に必死に伝えようとする。

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : 強く頷き、恐怖に怯える池谷の方も向き、二人の腕を掴み

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : 和室へと駆け出す。運動部としての底力が、遺憾無く発揮させる。

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : 「新治先輩!池谷先輩!!しっかりと着いて来てください!!」

[メイン] 池谷 乃々 : 感触に、ハッ、と我に返り。
引っ張られるままに、生を求めようと体が動く、動く。

[メイン] 池谷 乃々 : 「っ、はあっ、はあっ……は、はいっ!わかってます……!」

[メイン] 新治ましろ : 引きずられるようにしながら和室まで移動する。

[メイン] 新治ましろ : 「どうして?お婆ちゃん、どうしちゃったの?
分からない、怖い、いやだ。もう帰りたい、帰りたいよ」

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : 「先輩ッッ!!!気を確かに!!!!!」

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : 「今は!!前だけを!!!向いてくださいッッ!!!
 生きるんです!!!何があっても!今は!!生きるんです!!!」

[メイン] 新治ましろ : 「眞己くん…」

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : クソッ……!つっても……!!どうしたらいいんだ……!?
この空間は、密閉空間だ!!逃げ場なんて、どこにも無い……!!

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : あの蠢く首の老婆に捕捉されたら、俺達は一体………。
……違うだろ!今は!んなことを考えても仕方ないっつってんだろ!

[メイン] GM : その時、どんどんどんどん、と玄関を叩く音が響いた。

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : 「っ………!?!……な、なんだ……!?」

[メイン] GM : 激しく戸が叩かれ家が軋む音をたてる。降り積もった埃がぱらぱらと頭上から降ってきた。

[メイン] ??? : 「お~い、ましろ。戻ってるんだろ~? お~い、ましろ。お~い、お~い、お~い」

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : 「…………」

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : 「─────駄目だ」

[メイン] GM : どんどんどんどん、どんどんどんどん。激しく戸が叩かれている。

[メイン] 池谷 乃々 : 「なっ、もうすぐ……そこまでぇ……!?
 ……!」

[メイン] ??? : 「ましろ~どうしたの~? おかぁさんですよ~。ましろぉおおお、おおお、おおおおおおお、おと゛ぅざんも、いっじょに、いるぞおおおおおお。あけてぇええ、ええぇ゛、あげ、て゛ぇええぇええ、あけ、あああぁ、あげでぇええあげえぇええぇえええ」

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : 「新治先輩、池谷先輩……!これは、違う……!!違う!!」

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : はぁ、はぁ、はぁ、はぁ。と、マキもまた呼吸が荒げていく。
どんどん迫りゆく、悪意の巨大な塊。

[メイン] 新治ましろ : 「やだ…もう嫌だよ」

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : 脂汗が額に滲み出ていき、止まらない。

[メイン] 池谷 乃々 : ぎゅっと、唇を噛み。
……握った手も、お互い湿っている。

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : 「…………新治先輩ッッ!!!」

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : 「これは……"現実"じゃないんだ」

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : 「……"真実"では、ないんだ」

[メイン] 新治ましろ : 「……」
パニックを起こし、その場にうずくまっていたが眞己の言葉に顔を上げる。

[メイン] 新治ましろ : 「現実じゃない…」

[メイン] 新治ましろ :

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : こくりと、頷く。

[メイン] GM : <目星>どうぞ

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : CCB<=95 判定【目星】 (1D100<=95) > 12 > スペシャル

[メイン] GM : 座敷の押し入れが微かに光ったように見えました

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : 「…………っ……!?」

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : 「……池谷先輩、今の……見えましたか……?」

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : 冷や汗を首に垂らしながら、そう問う。

[メイン] 池谷 乃々 : 「……へっ?……もしかして……あの、押し入れ?」

[メイン] 池谷 乃々 : 同じくちらりと見えた、幽かな光。

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : こくりと、頷く。

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : 「………」

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : 「……あの老婆がいるが……でも、もしかしたらアレが
 何か……この状況を打破する手掛かりになるのかもしれない」

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : 「……すみません、池谷先輩!……今度こそ、少しここで待っていてください!」

[メイン] 池谷 乃々 : こくん……と、小さく頷き。
彼の行く末を見守る。

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : ありがとうございます、池谷先輩。と告げ。

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : ゆっくりと、座敷へと足を踏み出す。
老婆を睨みながら。

[メイン] GM : 老婆は相変わらず柔和な笑みを浮かべたまま話し続けている。
あなたに危害を加えるつもりはないようだ。

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : 「……………」

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : 「……俺が、見えていないのか……?……いや、それなら都合が良い」

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : 咄嗟に、押し入れまで駆け出し、そして光るものを見つける。

[メイン] GM : 先ほど見つけた日記の白紙の部分が白紙ではなくなっている。
しかしそれは異様だった。書きなぐられた文字。乱れた筆跡、まとまりのない文章。
ほとんど意味をなさない言葉や、読み取れないものもある。

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : 「………!?……な、なんだ……これ……?」

[メイン] GM : からだがいたい 私が私じゃなくなる 痛くない
たすけて たすけて たすけてたすけてたすけてたすけてたすけて
私は死にました 変異 生まれ変わり mutation

SEND DREAM 夢夢夢
呪文 何で知ってる?
自分が見た光景を相手に送る ⇒ 助けてもらう!!

死んでる 死死死
真実を見ろ 目を覚ませ!!

[メイン] GM : SANc(0/1d2)

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : CCB<=61 【SANチェック】 (1D100<=61) > 4 > 決定的成功/スペシャル

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : 「…………………」

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : 思いっきり書きなぐったような内容に、顔を強張らせながらも読み進め。
そして─────新治が、真に願うものを、察する。

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : 「……新治先輩は、俺達に……自分が見てきたものを、送っていた
 だから、俺達はここにいたのか」

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : ……物理法則を完全に歪めたものであるにも関わらず、すんなりと受け入れらた。
今起きている状況が、とっくに異常であるからもあるが
こういったことを、過去にマキは経験したことがあるからだ。

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : 「─────"真実"、か」

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : わかった。それが、新治先輩の望みなら。

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) :  

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) :  

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) :  

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : そして俺は、蠢く怪異がいる中を、静かに歩いた。

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : 俺は今、小さな屑星だ。
星っていうのは、遠く宇宙の果てで光り、そしてそれが俺達の住む地球へと届き
眩暈のする程、遠く離れた場所からやってきた、淡い光だ。

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : いずれそれは、数十年後に、光るエネルギーを失い
地球から見えなくなることもある。
等級の低い星々っていうのは、そうなる運命にある。

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : 俺もきっと、その内の一つなんだろう。

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : だが、最後に消えゆくまでは
─────光らせてもらうよ。

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) :  

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) :  

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) :  

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : 「すみません、池谷先輩、新治先輩、お待たせしました」

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : ボサっとした黒髪と、蒼い瞳の少年が和室に立ち
怯える二人の前に。

[メイン] 新治ましろ : 「眞己くん、無事だったんだね。良かった…」

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : ゆっくりと、頷く。

[メイン] 池谷 乃々 : じっと、眞己の光る瞳を見つめ。

[メイン] 池谷 乃々 : 「……その、顔は……何か、気づいたんですか?
 この暗い状況を照らすような、そんな”真実”に」

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : 「─────ええ、もちろんです」

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : 「"逆転"の手が」

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : ニヤりと笑う。

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : そう、ピンチこそ笑え。先輩に教わったものの一つだ。

[メイン] 新治ましろ : 「…!」

[メイン] 池谷 乃々 : ごくり……と息を飲み。

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : そしてゆっくりと、新治へ指差し。

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) :  

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) :  

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) :  

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : くらえ

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) :  

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) :  

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) :  

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : 「─────新治先輩に、"真実"をつきつけたいと思います」

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : 「そしてこの"悪夢"は、終焉へと導かれます」

[メイン] 新治ましろ : 「…教えて」

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : 「そう……これは、長い長い、悪夢だったんですよ、新治先輩」

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : 「……不幸な事故により、先輩は─────この"悪夢"を見続けることになった」

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : 「10年前の天災、それが先輩の身を滅ぼしたのか定かではありませんが
 ですが─────一つの事実が残っています」

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : 「……新治先輩は、ええ、そうです」

[メイン] 池谷 乃々 : 彼が導き出し、推理を明かしていく”法廷”を見守る。

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) :  

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : 「─────もう、とっくに死んでいるんですよ」

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) :  

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : 静かに、真実を告げる。

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : 「……先輩、受け止めてください、しっかりと、"見て"ください」

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : 「……"目"を、覚ましてください」

[メイン] 新治ましろ : 「これが''夢''で、私がもう''死''んでる…?」

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : ゆっくりと、頷く。

[メイン] 新治ましろ : 「嘘よ、そんなの嘘に決まってる」
必死に首を左右に振る。

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : そしてぱさりと、新治の日記を畳に落とす。
ページがめくれ、そして、新治の叫びの内容が露わになる。

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : 「─────これは、"新治先輩"の叫びなんです」

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : 「助けてほしい、目を覚ましたい
 その想いが、ここに綴られています」

[メイン] 池谷 乃々 : 両手を絡ませ、祈るような仕草で、解き明かされていく真実を待つ。

[メイン] 新治ましろ : 「あ、ああ…」

[メイン] 新治ましろ : ましろの目から、つーっと赤い、血の涙が溢れ出した。

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : 痛ましそうに、その血に、目を細め。

[メイン] 新治ましろ : 「ひどい、ひどいよ。助けてくれるって、信じてたのに」

[メイン] 新治ましろ : 「怖い、怖いの、ずっと一人で、私が、どんどん私じゃなくなっていくの」

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : 首を横に振る。

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : 「……いいえ、これは突き放しているんじゃありません
 ……先輩は、先輩ですよ」

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : 「例え、新治先輩が死に至ろうとも
 ─────その、輝く魂だけは、確かに残り続けます」

[メイン] 池谷 乃々 : 「……新治先輩……」

[メイン] 新治ましろ : 「壊れてく、どんどん、わたしが、こわれてこ゛わ、れ、て゛
たすけて、ほし、くて わたしの 見たものを だれかに、見せたら、
ここに来て きっと、助けて、くれる、って」

[メイン] 池谷 乃々 : 私には何かを残せるわけでもなし。
眞己くんのように、肯定してあげられるわけでもない

[メイン] 池谷 乃々 : ただせめて、別れる彼女の手を握り。
助けは出来ない。でも、絆はそこにあったと思いたいから。

[メイン] 新治ましろ : ましろの顔が崩れる。眼球が零れ、髪が抜け落ち、ぼたぼたと肉と血が落ちていく。

[メイン] 新治ましろ : 「見ないで。わた、し、こんな、すがたじゃ、なか、った」

[メイン] GM : ましろは泣きじゃくりながらしゃがみこんだ。
その足元に血が滴り落ち赤い、赤い、水溜まりを作っていく。SANc(0/1d6)

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : CCB<=61 【SANチェック】 (1D100<=61) > 2 > 決定的成功/スペシャル

[メイン] 池谷 乃々 : CCB<=32 (1D100<=32) > 89 > 失敗

[メイン] 池谷 乃々 : 1d6 (1D6) > 3

[メイン] system : [ 池谷 乃々 ] SAN : 32 → 29

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : 「─────先輩」

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : その様子を見て、怯えない。

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : 何故かって?そりゃ、簡単だ。

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : 先輩は、先輩じゃん。

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : 「どんなに姿が変わったとしても、その想いはだけは変わらない
 ……俺は、そう信じたいんです
 だから俺は、新治先輩のこと、信じますよ」

[メイン] 池谷 乃々 : 眞己に同意するように。握る手の力を強める。

[メイン] 池谷 乃々 : 恐怖が無いと言ったらウソになる。
けれど、それ以上に、この星を掴んでいたかった。

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) :
"ステラ"
星のまほう。

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : それを届けることができるのは、俺と、池谷先輩だけ。

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : ぴちゃりと、赤い水溜まりへと足を踏み入れ。

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : 膝を地に着き、新治の視線に合わせ。

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : 「先輩、言ったじゃないですか」

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : 「─────"なにかあったときは人が多い方がいい"」

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : 「……大丈夫です、俺達は、離れませんよ
 先輩が……目を覚ますその時まで
 ……いえ、先輩が目を覚ましたその後も、ずっと」

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : 「新治先輩が生きた証は、この心に」

[メイン] 桂木 眞己(かつらぎ まき) : 自身の胸の辺りに拳を乗せ。
蒼く燃えるような瞳を、じっと先輩へ送り。

[メイン] GM : 視界が、ゆがんだ。
耳鳴りがする。すすり泣く声が遠ざかる。
悍ましい悪夢が消えていく。

[メイン] GM :  

[メイン] GM :  

[メイン] GM : 見慣れた部屋、見慣れたベッドの上で目を覚まします。
そう、そこはあなたの暮らすいつもの日常です。

[メイン] GM : 数日後、あなたはこんなニュースを目にすることでしょう。

[メイン] GM : 『昏睡状態の女性、10年ぶりに目覚めるも病院から逃走か?』

[メイン] GM : 10年間昏睡状態だった新治ましろさんが都内の病院で目を覚ましたが、その後行方不明になるという事件が発生した。
ましろさんはY県一家失踪事件の唯一の生存者である事から、事件解明の糸口が掴めると思った矢先の出来事である。
病院はましろさんの親族が経営しており、10年の間あきらめずにケアを続けてきたという。

[メイン] GM : 「10年も寝たきりだったのです。歩くこともできない筈なのにどうしていなくなったのか」
警察は誘拐と失踪の二つの可能性を踏まえて調査を開始している。

[メイン] GM : そのニュースを見たあと、あなたの脳裏にある光景と声が響きました。

[メイン] GM : 『ありがとう わたし、ようやく出られたよ。』

[雑談] system : [ 池谷 乃々 ] SAN : 29 → 33

[雑談] system : [ 桂木 眞己(かつらぎ まき) ] SAN : 61 → 67